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まーくんとゆうちゃんによる
「初めての方でも大丈夫」スモールステップで
Fall in Boys Love

●これまでのあらすじ●
生徒会長・瑞木悠(ゆうちゃん)は教頭に「健全な高校生活に相応しくない本を校内で読んでいる生徒を注意するように」と言われて問題の1年生・浅羽雅俊(まあくん)に会う。が、逆に彼から、「ボーイズラブを知らないのにダメだと決めつけることはおかしいと反論され、納得してしまう。その後、どういうわけかボーイズラブについて学ぶことになり、その手始めとして、「FAKE」を読むことになった。


ステップ3 「BLの歴史を知ろう」
「ゆうちゃん、BLの歴史を学ぶ」 の巻

まーくん 「さて。今日は事前の基礎学習を重視する会長のために、簡単にボーイズラブの歴史講習を開きまっす」

ゆうちゃん 「ボーイズラブの歴史???」

まーくん 「そ。ボーイズラブって案外、歴史は古いんだよ。でも、昔は禁断のテーマでさ。同性愛をテーマに描くのはすっごくタイヘンだった時期もあったんだ。そのなかで、ボーイズラブの元祖ってなると、少女漫画の大家っていわれる竹宮恵子先生の『風と木の歌』とか、木原敏江先生の『摩利と新吾』とかになるのかなあ」

ゆうちゃん 「・・・・・・」

まーくん 「で、20年以上前にはボーイズラブを扱う雑誌っていったら、『小説JUNE』だけだったんだ。単行本だって今みたいにはなくて。唯一、角川文庫が『ルビー文庫』ってレーベルで扱ってたくらいで」

ゆうちゃん 「なるほど」

まーくん 「でも、1990年以降くらいからすっごい急激に人気が出て、現在に至る。会長は知らないだろうけど、今はかなり人気のジャンルなんだよ。ボーイズラブのレーベルもたくさん出てるしさ。書店じゃあ、平積みになってる本だって多いし」

ゆうちゃん 「知ってる」

まーくん「へ?」

ゆうちゃん 「これでも一応、調べたんだ。(以後、わざと棒読みの口調になって)要するにボーイスラブというのは、男同士の恋愛を主題においたものであって、十代から主婦層まで、一部の女性層に高い人気。所謂一般の少女マンガとの相違点は、キャラクターが男同士だという点。特徴としては・・・その・・・」

まーくん 「その?」

ゆうちゃん 「(真っ赤になって)そういう・・・つまり・・・せ、性的な行為の描写もかなり赤裸々に書かれているものが多い、と」

まーくん 「すごい!会長、自分でも調べてくれたんだ!」

ゆうちゃん 「だから、君が・・・っ! 知らないものについて判断はするなと」

まーくん「うん、わかってる。ありがと、会長」

ゆうちゃん「い、いや。別にそれは・・・」

まーくん「でも、さ。オレが知ってほしいって言ったのは、本当はそういう、調べたこととか、歴史なんかでもなくて、さ。なんていうか・・・会長が、どう思ったかってことなんだ」

ゆうちゃん 「・・・・・・」

まーくん「『FAKE』読んでくれたんでしょ? どう思った?」

ゆうちゃん「・・・・・・」

まーくん「やっぱり、イヤだったかな。もうこんなの見たくないと思った? 教頭が言ってた通り、オレを厳重注意して、おわり?」

ゆうちゃん「そんなことは、ない」

まーくん「(ぱっと表情を輝かせて)ほんと?! 良かった?! どんなところが?!」

ゆうちゃん「男同士の、恋とか愛とか・・・というのはともかく、かけがえのない相手を大切に想うこととか、相手を信じることとか・・・そういうのは、嫌いじゃあない。確かに、健全な学校生活に相応しくない部分もあるかもしれないが・・・一概に、悪いものだとは決めつけられない」

まーくん「やった! オレ、会長にもボーイズラブ、好きになってほしかったんだ!」

ゆうちゃん「悪いものだとは決めつけられないと言っただけだ。まだ、好きだとは言ってない」

まーくん 「十分だよお。んじゃ、このあと何を読んでもらうか、考えようっと!」

ゆうちゃん「読むって・・・まだ、他にも読むのか?」

まーくん 「当たりまえだよ。だって、1冊だけじゃあ、何もわからないでしょ?」

ゆうちゃん「そ、それは確かに」

まーくん 「でしょ。だからこれからもゆっくり、たくさん、知っていってね、会長」

ゆうちゃん「・・・・・・」

・・・というわけで、ゆうちゃんはイマイチ釈然としないものを感じながらも、
きちんと勉強は続けるのでありました。
次回もお楽しみに♪


To be continued!




■第1弾「FAKE」
■第2段「あさぎり夕先生」





 
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