まーくんとゆうちゃんによる
「初めての方でも大丈夫」
スモールステップで
Fall in Boys Love
●これまでのあらすじ●
生徒会長・瑞木悠(ゆうちゃん)は教頭に「健全な高校生活に相応しくない本を校内で読んでいる生徒を注意するように」
と言われて問題の1年生・浅羽雅俊(まあくん)に会う。が、逆に彼から、「ボーイズラブを知らないのにダメだと決めつけることはおかしいと反論され、納得してしまう。その後、どういうわけかボーイズラブについて学ぶことになり、『FAKE』に始まり既に数冊のBL本を読破。徐々にはまりつつある。
ステップ7
「Hシーンに欠かせないアイテム」の巻
まーくん 「さて、今回の特集は、BLに欠かせないアイテム特集です」
ゆうちゃん 「小道具ってやつだな」
まーくん 「うん、そう。例えばね、ドラマなんかでも、昔はタバコが、カッコいい男を見せるアイテムとしては欠かせない、みたいなトコがあったでしょ?」
ゆうちゃん 「確かに。今は禁煙傾向が強いけど、昔はそうでもなかったしな」
まーくん 「そうそう。で、タバコにかわるアイテムが色々出てきてるじゃない。メガネとか、さ」
ゆうちゃん 「ああ、それは・・・・・・」
まーくん 「今って、メガネブームとか言うじゃない? でも、メガネに目をつけたのって、絶対BLの方が先なんだよね。BL小説なんか、結構まえからクール系の受にはよく使ってたもんね。『フレームレスの眼鏡の奥の瞳が・・・』なあんて文章、よく見たもん」
ゆうちゃん 「なるほど」
まーくん 「あとはねえ、学園モノとしては学ラン、社会人モノとしてはネクタイ、かなあ。やっぱり。コレはもう、このアイテム目当てのファンもいるくらい、欠かせない!」
ゆうちゃん 「・・・・・・イヤな予感がしてきたぞ」
まーくん 「ん、何? イヤな予感って」
ゆうちゃん 「いい、続けろ」
まーくん 「オレも学ラン、好き! 最近は首のホック外してるヤツが多いけどさ。いつも首許までしっかり留めてる男の人が、緊張解くみたいにしてプチって外すときの仕草が、スゴイ好き♪ 会長も、しっかり留めるタイプだよね?」
ゆうちゃん 「ウチは学ランじゃあなくて、ブレザーだろう」
まーくん 「だからあ、もしウチが学ランだったらってこと。絶対首許まで、きっちり留めるでしょ」
ゆうちゃん 「それが、制服の本来の着用方法だ」
まーくん 「やっぱりなあ〜。あ、リーマンモノのネクタイもさ、用法としては同じだよね。仕事から帰ってほっと息をつくときのネクタイ緩める仕草がキュンっていうの?」
ゆうちゃん 「まあ、そういうことなら・・・」
まーくん 「でしょ。もちろん、Hシーンにも欠かせないアイテムです。やっぱりね、攻が相手の服を脱がせるシチュエーションが好きだなあ。自分でっていうのもキライじゃあないけど、戸惑ってる受を促すようにゆっくり・・・っていうのが好みかなあ」
ゆうちゃん 「そうなると思った・・・・・・」
まーくん 「さっすが、会長! 鋭いなあ」
ゆうちゃん 「くだらないことに感心してないで、続けろ」
まーくん 「ん。で、脱がせるときにはね、やっぱり音っていうのが重要なんだ」
ゆうちゃん 「音、ね」
まーくん 「ん。普通の小説だと、擬音語の使いすぎってよくないっていうじゃない? BLの場合は、多くってもいいと思うんだよね。シュル、とかプチ・・・とか。服が落ちる音、ホックを外す音・・・・臨場感でるじゃない?」
ゆうちゃん 「・・・ノーコメント」
まーくん 「あと、Hシーンに欠かせないのは・・・アイテムっていうんじゃあないけど、名前、かな」
ゆうちゃん 「名前?」
まーくん 「うん。呼び方っていうの? それまで苗字で呼んでたのが、Hをきっかけに名前に変わるの。やっぱりさ、Hするのに苗字で呼ぶなんてよそよそしいじゃない。名前とか、ニックネームとかで呼ぶと、近い関係って気がするでしょ?」
ゆうちゃん 「ああ、確かに」
まーくん 「学園モノだと、それまでの『先輩』『先生』って呼び方が名前になったり?
リーマンモノだと、『部長』とか『常務』とか・・・BLだと社長×社員ってのも多いから、
『社長』って呼んでたのが、名前に変わるんだよ。『○○って呼んでくれ』とかって、攻が言うの」
ゆうちゃん 「な、なるほど・・・」
まーくん 「会長・・・」
ゆうちゃん 「・・・なんだ?」
まーくん 「会長」
ゆうちゃん 「だから、なんだって」
まーくん 「なんか、『会長』っていうのもよそよそしくない? もう、BL講座も7回目だよ。オレ、はじめの頃よりずーっと会長のこと親近感もてるようになったのに、未だに『会長』って呼ぶの、なんかサミシイ・・・」
ゆうちゃん 「別に、強制はしてないぞ」
まーくん 「ほんと! じゃあ、変えてもいい?」
ゆうちゃん 「それはかまわないが・・・なんて呼ぶんだ、水城、とか?」
まーくん 「苗字で呼ぶのもつまらないよ」
ゆうちゃん 「じゃあ、なんて」
まーくん 「ゆうちゃん」
ゆうちゃん 「ゆ、ゆうちゃん?!」
まーくん 「いいでしょ? ずっと、そう呼びたかったんだ。でね、会長・・・じゃあなかった、ゆうちゃんは、オレのこと、まーくんって呼んで」
ゆうちゃん 「ま、まーくん?!」
まーくん 「うん。」
ゆうちゃん 「(半ば呆然)ゆうちゃんとまーくん・・・」
まーくん 「(うるうる瞳で)ダメ?」
ゆうちゃん 「い、いや・・・別にダメとは・・・」
まーくん 「嬉しいな・・・・・・ゆうちゃん」
ゆうちゃん 「な、なんだ?」
まーくん 「呼んでみただけ」
ゆうちゃん 「呼んでみただけって・・・」
まーくん 「だって、嬉しいんだもん。やっぱり呼び方っていうの、重要だなあって実感」
ゆうちゃん 「・・・・・・」
まーくん 「Hで二人の関係が近くなって、自然に呼び方が変わる・・・っていうのも、見てるとシアワセな気分になります」
ゆうちゃん 「・・・・・・」
まーくん 「ちょうど、今のオレみたいに!」
ゆうちゃん 「最後の一言だけ、余計だっ」
To be continued!
